自己資金ナシで創業融資を受けることができるのか?
融資を受ける際に非常に重要となるものに自己資金があります。
創業して決算を数回終えている場合には、自己資金がゼロということはありえないでしょうが、創業時の場合には自己資金を事業開始のために使用してしまった結果、ゼロまたはほとんどゼロに近い状態もあり得るかもしれません。
日本政策金融公庫の新創業融資を受けるためには、条件に該当していても創業に必要な資金額の10分の1以上の自己資金があることが記載されていますので、原則的に自己資金なしで融資を受けることは厳しいといえるでしょう。
ただ、新創業融資には特例が設けられており、現在会社員の場合には勤務している企業と同じ業種で起業する場合と認定特定創業支援等事業を受けて事業をする場合には、自己資金がゼロでも新創業融資を受けることができるようになっています。
ただし、資金を貸す側としてみれば、自己資金がゼロの事業に融資することはリスクが高いですので、融資を受けられたとしても、多額は期待できません。
そのためにも、起業を考えて融資を受けたいのであれば、ある程度の自己資金を用意しておくほうが、より事業の発展がスムーズに進むことでしょう。